2014年6月14日土曜日

W杯の盛り上がりはJリーグ人気に結び付いているのか

19:38 Posted by ごんご
 「日本代表」という言葉は我々日本人にとって、俄かに心が高揚する魔法の言葉です。オリンピックが近づくと、普段はほとんど見ない競技や、その競技の選手について妙に詳しくなったりします。6月12日から開幕したFIFAワールドカップも同様です。
 こうした「日本代表」プロモーションにより各方面で消費が拡大していきますが、本命の競技そのものはどうなのでしょうか。

 今回はJリーグ(J1)の入場者数・クラブの売上などを集計、グラフ化し、その推移をワールドカップを含む出来事とともに振り返ってみることにしました。


【J1の1試合当たりの入場者数とクラブ収益平均の比較】

【Jリーグ年度別推移】
※★はW杯開催年


 Jリーグ開幕して以降、ワールドカップは今回のブラジル大会を含めてなんともう6回もやっているのか・・・と少し驚きますね。
 さて、ワールドカップとJリーグ人気(入場者数と売上)の因果関係については、あるようなないような。そんな感じです。

 90年代後半はJリーグ開幕でのサッカーブームから完全に下火となりました。私も当時ミサンガなどしたりそれなりに流行りに乗っていたのですが、数年すると全然サッカーを見なくなり、気がつけばフランスW杯予選を突破して、「外れるのは北澤、カズ、三浦カズ、市川」の中継を目にし、中心選手は中田。

 2000年代になるとJリーグ人気も回復し、さすがに日韓共同開催となる2002年ワールドカップに向けてメディア露出量や海外で活躍する選手も増えサッカーに対する関心が高まっていることがうかがえます。以降は順調に推移しているようです。(2011年に入場者数が落ちているのは東日本大震災の影響が大きいとみられる)

 ただしあくまでも数字的な説明には足りないためデータでは説明できず、俯瞰して眺めてみてなんとなくこういう原因かなという出来事なりを想像するにとどまりそうです。

 



日本のサッカー人口、637万人の試算(統計局)

18:23 Posted by ごんご

 ワールドカップ開幕にちなみ、統計局が日本のサッカー人口についてのレポートを公開していました。調べによりますと、日本のサッカー人口は、全体の 5.6%(2011 年)で約637万人となるそうです。

 都道府県別に10歳から24歳のサッカー人口割合を見てみると、全国では平均18.6%。
 サッカー王国と認知されている静岡が他より抜けて23.2%、その次に埼玉が続き、鹿児島が3位です。
 
 「大迫 半端ないって!」でネットを中心に高校サッカーを見ない人にも大きなインパクトを与えた大迫選手も鹿児島出身。高校サッカーで上位にくるような県が並んでいるようです。






出典:話題の数字 No.13 -637万5千人-我が国の「サッカー人口」 

2014年5月25日日曜日

これって本当?2014年新社会人の40%が第一希望に就職

11:21 Posted by ごんご
 2014年の新卒社員が入社してから2か月が経過しました。そろそろ新社会人も会社に慣れ始め学生から抜け出してきた時期かもしれません。
 さてそのようなタイミングで5月23日、リサーチ会社マクロミルが新社会人を対象にした「2014 年 新社会人の意識調査」のレポートを発表しました。社会人となって2か月弱。200名の新卒入社者のモニターが回答をしています。


  今回のレポートには、「就職先の満足度」などの職場に関するものから、「社内恋愛」「理想の上司像」という設問が用意されていましたが、気になったのは志望企業の回答でした。
 2か月目の意識調査で調べたいこととは少しずれてきそうですがピックアップしてみていきたいと思います。「2014 年 新社会人の意識調査」も参考にします。


 2014年新社会人の40%が第一希望に就職

調査によれば、就職できた会社の志望順位は以下になったようです。
1位(44%)・・・第1志望
2位(27%)・・・第4志望以下
3位(21%)・・・第2志望
4位(9%)・・・第3志望

 第1志望の会社に就職できる人が44%もいれば、2人に1人くらいは満足な就職活動が送れたということですから、就職希望先が適度に分散されており大変良い結果のように思います。とはいえいささか怪しい気もします。そのため他のデータもあわせて調べてみました。



 「2014年 新社会人の意識調査」調査(出典:マクロミル※1)

 「働くことの意識調査」(出典:テンプスタッフ参考)

 上記を比べてみると、第一志望の会社への入社率はほぼ間違いない数値のようです。
 特に「働くことの意識調査」ではサンプル数が2000人を超えているので、統計的には十分な内容となっています。

 この設問の最大の問題はいつの時点の第1志望なのか、ということでしょう。
 就職活動は恋愛と似ているかもしれません。時間が経てば気が変わることもあります。ひょっとしたら面接で「御社が第一志望」と答えてしまっているので、第一志望としてしまっているのかもしれません。

 本当の志望企業に対する就職状況を確かめるためには、就職活動のどこかしらの時点において、あらかじめモニターに第5志望くらいまでアンケートをとり、同じモニターに対して追加調査を行ったほうが実態調査としては正しいように思えます。リクナビやマイナビがやってくれることを期待します。


 そのほかの結果抜粋

・新社会人の 70%弱が就職先に「満足している」
・現在の勤務先に「定年まで働きたい」と思う人は 30%
・理想の社長「タモリ」
・社内恋愛は「いい人がいたら、社内恋愛をしても構わない」59%


以上です。
もっとサンプル数を多くして、地域別や業種別などで分析が出来れば面白い結果が得られるような気がしますね。ITに努めて定年まで働くなんていう人は極少数でしょうし。

ハープスターの勝率は0%?オークスで5枠1番人気は過去20年勝利なし

2:17 Posted by ごんご
 あくまでも、ある側面からのデータですが人気と枠番に関連性があるとしたら、ハープスターの勝率は0%です。今回収集したデータはオークスに限定してしまっているので、統計をとるには不十分な数値ですので予めご了承頂きたい。

 さて、今回はデータから競馬の分析ができるものかと実験的に取り組みます。過去20年の1~3着に入線したオークス(優駿牝馬)の質的データを用いて、レース結果の傾向をまとめました。※2010年の同着を考慮しています。

■馬券枠番の傾向

6枠と4枠に注意。
└6枠は過去20年1度も優勝したことがない
└6枠は過去20年3着回数が単独1位
└4枠は過去20年1度も3着に来たことがない
└4枠の連帯率は過去20年40頭に対し2頭で5%

【枠番毎の1~3着の入線回数】



■厩舎は栗東が有利
栗東15勝 美浦6勝

■複勝圏内回数の多い騎手
6回…武豊
5回…福永祐一
4回…池添謙一
⇒今回は上位3名騎乗なし。

今回騎乗騎手に限定すると
3回…蛯名正義、横山典弘
2回…内田博幸


1番人気ハープスター(5枠10番)を中心に考えてみた場合


■1番人気の複勝圏内率は50%
過去1番人気になった20頭中
・単勝⇒5頭
・複勝⇒10頭

■5枠1番人気の成績
過去の3着以内の頭数 3×20年=60頭
60頭のうち8頭 複勝率13.3%

うち1番人気に絞ると、0%

■1着が5枠のときの2着は?
1着が5枠の時は過去2回
2回とも2着は1枠。
サンプル数が少ないので有意とは言えない。

[2002年]
スマイルトゥモロー5枠10番 4人気
チャペルコンサート2枠3番 12人気
ユウキャラット3枠6番 2人気

[2006年]
カワカミプリンセス5枠9番 3人気
フサイチパンドラ1枠2番 5人気
アサヒライジング5枠10番 7人気


結局どの馬券を購入すべきか

 正直わかりませんでした・・・もっと情報量を増やさないとぱきっとした答えは出ないですね。
 500サンプル程度の「同開催場所」「同距離」における「レース結果」「出走馬の過去の戦績」のデータがあれば見えてくるものもありそうですが。特異点のように13番人気が2着に3回きているのが気になるくらいでしょうか。それにしても15%ですし。



第75回 優駿牝馬 (オークス)(GI)出馬表
1 ベッラレジーナ 藤岡康太
2 ディルガ 浜中俊
3 マイネオーラム 松岡正海
4 ペイシャフェリス 内田博幸
5 バウンスシャッセ 北村宏司
6 パシフィックギャル C.ウィリ
7 シャイニーガール 田中勝春
8 サングレアル 戸崎圭太
9 ヌーヴォレコルト 岩田康誠
10 ハープスター 川田将雅
11 マーブルカテドラル 田辺裕信
12 マイネグレヴィル 柴田大知
13 ニシノアカツキ 勝浦正樹
14 ブランネージュ 秋山真一
15 マジックタイム 横山典弘
16 クリスマス 三浦皇成
17 フォーエバーモア 蛯名正義
18 エリーザベスト 川島信二

遅い?早い?日本人の平均起床時間が6時37分と判明

0:52 Posted by ごんご
目覚ましのアラーム、何時にセットしていますか?
 
 総務省統計局が公表している社会生活基本調査によると、日本人が平日に起床している日時の平均時刻は6時37分のようです。

 平日であるため仕事の始業時刻や学校の登校時刻に左右あうると想定されますが、土曜日・日曜日の起床時刻はそれぞれ7時8分・7時17分。平日よりも30~40分程度ゆっくり起きるにとどまっています。

 統計局では15分ごとに調査をとっており、
7時 15分までには8割の人が起き、8時までには9割の人が起きているという調査結果がでています。


 また、「配偶者のありなし」「子供のありなし」で括ってみたり、独身者であれば日本企業の始業開始時間や通勤時間のデータを含めて分析してみると何か面白い結果が出るような気はします。

【参考】
「平成23年社会生活基本調査 調査票Aに基づく結果 生活時間に関する結果 平均時刻編」 (出典:総務省統計局)

2014年5月19日月曜日

世帯貯蓄額の基準は735万円。2013年家計調査

0:54 Posted by ごんご
総務省は5月16日に、2013年の家計調査報告(2人以上の世帯)を発表。これを受けて時事通信からニュース媒体各社に「世帯貯蓄、平均1739万円=株高で過去最高—13年家計調査」という記事が配信され、Yahoo!TOPにも掲載され注目されました。

 それと同時に、多くのネットユーザーからは「1739万円」という金額についてやや懐疑的なコメントが見られました。後追い記事としてYahoo!のグループ会社であるニュースサイト<THE PAGE>では、「平均貯蓄1739万円ってホント?実は100万円未満が多かった」という記事をアップし、これもYahoo!TOPに掲載され、アクセスを伸ばしASKAの逮捕記事を押さえて1位を獲得。ヤフコメにも1250件の書き込みがありました(5月18日24時まで)。


 お金に関しては「厭らしい」という建前から表立って話題にされないし、しないほうが良いことを多くの人が分かっていると思います。そのためお隣さんがどのくらいの貯金をしているかわからないので、「我が家の貯蓄額は世間一般から比べて多いの?少ないの?」と、国民的人気歌手の逮捕劇よりも気になるわけです。そこで国が公開する家計のデータは気になる世間一般のお財布事情が分かる貴重な資料になるわけです。
 

■貯蓄額の本当の基準は735万円■

 自分の年収や貯蓄を他者と比較するとき、多くの人は「平均値」を考えがちになるが、資産などを対象とする場合は「中央値」で比較したほうが現実的です。

 例えば月額給与が30万円で、年に2か月分の賞与がある人の場合、年収は420万円。このくらいの年収の人はたくさんいそうです。ですが、現実には1億円稼ぐ人もいれば10億円、100億という人たちがいます。420万円の人が100人いたって4.2億です。平均を計算すれば"普通の家庭"以上の額になってしまいます。
 「中央値」で考えてしまえば、人数でちょうど真ん中にいる人の値を取るので、より"普通""一般的"な値になります。


例えば極端ですが、以下の場合は平均値は750になりますが、中央値は130です。

100
120
130 ←中央値
200
1000


 さらに、調査では現役で働いている人がいる世帯(勤労世帯)の数字が出ており、この勤労世帯の貯蓄額の中央値が735万円です。貯蓄額を気にする方は勤労世帯という勝手な判断にはなりますが、この数字を基準に考えてはいかがでしょうか。なお今回の調査における数字は全て
2人以上の世帯を対象としているので、そのことを考慮して判断されることをお勧めします。


【参考】
「家計調査報告(貯蓄・負債編)平成25年(2013年)平均結果速報」 (出典:総務省統計局)